車検の基礎
道路運送車両法では、車が安全性や公害防止面で問題ないかを国の機関(運輸支局)で定期的に検査するよう義務づけています。
これを正式には「継続検査」、一般名称で「車検」といいます。
■ 車検の有効期間
自家用乗用車と軽乗用自動車は、新車登録から3年目、以後2年ごと,緑ナンバーのバス・ハイヤータクシー/緑ナンバーの小型・普通貨物車/定員11人以上の自家用バスなどは1年ごとと定められています。
車検の有効期間を車検満了日といい自動車検査証(車検証)に記載されています。
車検に合格すると、この車検証が更新されて、新しい車検満了日が記載された検査標章(フロントウィンドウに貼る 通称、車検ステッカー)がもらえます。
車検満了日を過ぎた自動車で公道を走ると重い処分(免許停止90日)の対象になります。
■ 車検を実施するタイミング
車検は、車検満了日の1か月前から実施することができます。
■車検はお早めに!
車検は車検満了日の1ヶ月前から行えます。この1ヶ月間であれば次回の車検満了日は変わりませんので、早く車検をしても次回車検までの期間が短くなって損をするということはありません。満了日ギリギリに車検を申し込むと、都合の良い日程が取れなかったりするので、できるだけ早めに車検を受けるようにしましょう!
■ 車検の時に行うこと
車検の前または後に法定2年点検を実施し、必要に応じて整備を行わなければなりません。
したがって一般的には、「点検」「整備」「検査」を総称して「車検」と呼ばれています。
また、車検と同時に、自賠責保険料と重量税を支払う必要があります。
■車検と点検・整備の違いは?
車検とは安全・環境基準への適合を一定期間ごとに国が検査するものです。
一方、点検・整備とは自動車ユーザー(自動車ユーザーから依頼した自動車整備取扱業者を含む)が必要な時(12ヶ月点検等)に自動車を点検し、その結果に応じて必要な整備を行うことをいいます。
なお、道路運送車両法では、日常点検および定期点検の実施が自動車ユーザーに義務づけられていることもお忘れなく。
車検のみならず、点検・整備も自動車ユーザーの義務なのです。