車検整備の「手順」
車検通過のために必要な点検箇所は以下の通りです。あらかじめ自分で確認可能なものは、ぜひ確認しておきましょう。

■ 車内点検
車検証より車体番号・エンジン形式・ナンバーの封印確認等を行います。(同一性の確認)
車両の内外装より、違法改造が無いか、ミラーが正しく取り付けられているか確認します。
キーを差し込まない状態でハンドルを回し、ロックすることを確認します。
エンジンのかかり具合が正常か、異音が無いか確認します。
ブレーキの踏み残り代、踏み具合を点検します。(ブレーキの遊び・フアフア感)
メーターランプ関連の作動点検を行います。(点灯と消灯が正常に行われるか)
■ 走行点検
エンジンの低速加速の状態を点検します。
マフラーの機能を点検します。(漏れ・ビビリ音等、異音がないか)
クラッチの作用を点検します。(遊び・踏みごたえは正常か、異音・ガタはないか)
パーキングブレーキの引き代(踏み代)を点検します。(3ノッチ~5ノッチであるか)
ハンドルの遊び、操作具合を点検します。
ホーンの作用、大きさ、音色が一定であるか点検します。
■ 内装/外装点検
ライト回りが正常に作動するか点検します。
インナーミラー、シフトレバー、スイッチの識別マークを点検します。
ウィンドウウォッシャー液の噴出位置を点検します。
各シートのシートベルト・ヘッドレストを点検します。
安全ガラス適否・透過率、フィルム、損傷を点検します。
非常用信号用具の有効期限・電池等を点検します。
■ エンジンルーム点検
ブレーキフルード量、ウィンドウォッシャー液量を点検します。
パワーステアリングフルード量、ベルトの緩み、損傷を点検します。
冷却水量・ファンベルトの緩み、損傷を点検します。
燃料蒸発ガス排出抑止装置(チャコールキャニスター)を点検します。
スパークプラグを点検します。(焼け具合・電極の消耗・すき間・亀裂・損傷はないか)
ディストリビューターキャップの状態を点検します。(亀裂・損傷・焼損・腐食はないか)
エンジンオイルの量、オイル漏れを点検します。(汚れ具合・量・漏れはないか)
排出ガス減少装置等を点検します。(インジェクターにおいて確認)
ブローバイガス還元装置を点検します。(PCVバルブホースにて点検)
点火時期、エンジン回転数を点検します。(各車種の基準値であることを確認)
■ 走行装置・制動装置点検
タイヤホイールを点検します。(変形・損傷はないか)
ホイールベアリングを点検します。(異音、ガタはないか)
ブレーキを点検します。(引きずりはないか)
サスペンションの取付状態を点検します。(損傷はないか、各部の締めつけ状態は正常か)
ディスクキャリパーの取付状態を点検します。(損傷・液漏れはないか、取付部に緩みはないか)
ブレーキホースの取付状態を点検します。(亀裂・損傷・接触・漏れの恐れはないか)
ブレーキドラム・ブレーキシューの摩耗・損傷を点検します。(走行距離と減り具合から、次回点検まで使用できるか推測)
ホイールシリンダーを点検します。(損傷・液漏れはないか)
ブレーキパッド・ディスクの損傷・摩耗を点検します。(走行距離と減り具合から、次回点検まで使用できるか推測)
ショックアブソーバーを点検します。(オイル漏れ・損傷はないか)
サスペンションリングを点検します。(ガタ・損傷はないか)
■ 下廻り点検
冷却水・エンジンオイルを点検します。(漏れはないか)
トランスミッション・デファレンシャルを点検します。(漏れはないか)
プロペラシャフト・ドライブシャフト・ブーツを点検します。損傷・変形・連結部にガタはないか)
ステアリングリンケージを点検します。(ラックブーツに亀裂・損傷はないか、正常に締めつけられているか
ステアリングギアボックスを点検します。(取付は正常か、オイル漏れ・ガタはないか)
サスペンションアーム・ロッドを点検します。(ラックブーツに亀裂・損傷はないか、取付は正常か、ガタはないか)
ブレーキパイプ・パーキングケーブル・ブレーキホースを点検します。(亀裂・損傷・漏れはないか、正常に締めつけられているか)
マフラー・マフラーパイプを点検します。(亀裂・損傷・干渉・緩み・腐食・漏れはないか)
触媒・遮熱版取付を点検します。(亀裂・損傷・干渉・緩みはないか)
ホイールナットを点検します。(緩みはないか、各メーカーの規定トルクに従いチェック)